神棚に飾るアレ
古事記に登場する榊
日本書記にも登場する榊
歳事には榊
会社や自宅に神棚がある方は、神棚の中央に神社でいただいた御札を飾り、その両脇に榊を飾りますよね?
では、あなたは、なぜ、神棚にサカキを飾るのかな?と、疑問に思ったことありますか?
「なぜ?って、そういう決まりじゃない?どういう決まりは知らないけど」という方や、
「だって、そう教えてもらったよ。サカキを飾るってことに、疑問すら感じたことないけど?」という方もいるのではないでしょうか。
それもそのはずです。
会社や家に神棚があれば、一度ぐらいは、先輩や家族から、
「神棚の『アレ』が枯れたから、買ってきて。」と、頼まれて、サカキを買ったことありませんか?
そう、もう、それぐらい、自然なんです。「神棚にサカキ」ってことが。
「なぜだろう?」という疑問すらなく、神棚に飾るのはサカキ、と脈々と受け継がれていることなんです。
けれども、実は、神棚にサカキを飾るのには由来があるのです。
ここでは、なぜ神棚に榊をお供えするようになったのか、その由来を、ご紹介します。
榊は、日本で最も歴史書、古事記に、登場する樹木なんです。
歴史の勉強の時間に、一度ぐらいは、「古事記(こじき)」という、名前を聞いたことありませんか?
「古事記(こじき)」とは、書物、つまり本のタイトルなんです。
どのような本かというと、紀元前の神話の時代だった頃の日本の成り立ちから、日本の歴史上、初めての女帝とされる、推古天皇時代までの出来事が記された書物です。
712年、奈良時代に、太安万侶(おおのやすまろ)という人が編さんして、元明天皇に献上された書物とされています。
古事記以前に書かれた書物もあったそうなんですが、火災で焼けてしまったため、この古事記が日本で最も古い歴史書とされています。
このとっても古い歴史書である古事記の中で、天照大御神(あまてらすおおみかみ)が、こもったとされる天石屋戸(あめのいわやと)の前に、
たくさんの玉や鏡、布と一緒に、榊が立てられたと記されているんです。
さらに8年後の720年(奈良時代)に完成した歴史書、「日本書記(にほんしょき)」にも、鏡、剣、玉がつけれた榊が書かれています。
日本で一番古い歴史書に登場するさかき。そう、さかきは、私たちが生まれるずっと前、神話の時から、神事に使われていたことと記されているんです。
神事にゆかりのある植物は榊、はあまりにも古くからセットになっているので、なぜそうなったという説も、人から人へと伝わり、たくさんあります。
けれども、記録として残っていることを考えると、古事記に記されていることが、榊を神棚に飾る起源といえる最有力候補といえるでしょう。
そして、祭事を行う時にも、榊を使用と記されています。
その昔から、神さまをおまつりする場所はあったのですが、今のように神社という、形はなかったそうです。
では、どういうところで、神さまをおまつりしていたいかというと、大きな木、大きな岩の近く出そうです。
大きな木、岩は、神さまが鎮まり、とどまる場所とされていました。
私たちのご先祖は、そういったところで、祭り事を執りっていました。
そして、その時、「ここは神聖な場所なんですよ」という印として、その場所を緑で囲っていたそうです。
その時に、使われた植物が、四季を通じて葉が枯れず、一年中、豊かな緑色をしている常緑樹でした。その常緑樹の中に、サカキも入るのです。
つまり、神話の時代から、神さまがとどまる場所に、榊があった。とうことなんです。
神さまに捧げたり、祭り事を行うときに使われたり、神さまと榊がとても深い縁があります。
オフィスや家の神棚は、小さな神社です。そこに榊を飾るということは、とても自然な流れで、私たちが「神棚=榊」に疑問を持たないのも、自然な流れなのかもしれません。
【お榊ドットコム_osakaki.com】でご用意している榊も、企業・店舗から家庭と、神さまを敬う多くの方に飾っていただいています。
清潔であることが重要とされる神棚に、水が不要で、さかきが枯れることも腐ることもない、造花の榊は最適です。
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